しずめ滝とはらい滝の間に、歌碑が一つ建っている。 この対岸が、はらい滝のある白山谷と白糸の滝のある萩の谷の出合いである。 なお、この白糸の滝は別名獅子落の滝とも呼ばれるそうである。 これは獅子が我が子を千尋の谷に突き落とすという言い伝えにちなんだものであるが、厳しさを求める修験者らしい名の付け方である。 白山谷を渡り、萩の谷に取り付く。 道はまったく無く、滑滝やゴロ石を越えながらの遡行となる。 できれば沢靴を準備した方が良いだろう。 出会いから10分ほどで、白糸の滝が見えた。 落差20m程はあろうか、かなりの高さの滝である。 白糸の滝の名のごとく、真一文字に垂れる白糸のような水流が美しい。 その姿からは、これまで見てきたどの滝とも異なる、端正な美が感じられる。 (2004年6月13日) |