前回神社の方に教えていただいたみそぎ滝は、実は女滝で、その上流にさらに大きな男滝があるとの話を聞いた。 禰宜さんに頼んで登山口の場所を教えてもらい、山に入る。(なおこの登山口の場所は、神社の意向により公開することができない) 登山道は女滝を高巻いた後、雲出川本流に降り、右岸沿いに続いている。 左から滝を伴って合流してくる枝谷を見送り、しばらく歩くと堰堤である。 右岸からこの堰堤を越え、川原に降りてなおも上流を目指す。 登山口から40分程のところで、分岐点に出合った。 両方とも同じくらいの水量であるが、左の流れを覗いて見ると、入り口近くに落差5m程の滝があり、いかにも奥に大滝のありそうな雰囲気である。 左の流れに入り、いくつかの小滝を巻き越えながら登っていく。 10分ほど歩くと、男滝が見えた。 落差10m程の、直瀑に近い斜瀑である。 男滝の名の通り、男性的でごつごつした岩肌の上を、水流が豪快に水しぶきを上げながら落ちている。 まさに秘境と言った風情のする滝であり、この滝に訪れるのは、ひっそりとした滝行を好む修験者くらいなものである、との話であった。 (2004年10月27日) |