はらい滝
落差１０ｍ程の美しい滝である。 滝の前には注連縄が張り巡らされ、荘厳な雰囲気がただよっている。 近くにあるみそぎ滝と同様、修験道の修行の滝である。 近くにある祠に、かつて不動明王が祭られていたことから、不動滝との別名で呼ばれることもあるそうである。 なお、その不動尊は明治政府の神仏分離令によって祭ることが出来なくなった為、持ち去られたとのことであった。 また、釣り人からは魚止滝との名前でも呼ばれているようである。  紅葉橋を渡り、はらい滝を拝む。 清らかな水の流れの美しさは、まさに絶品である。 滝の上にのぞく新緑もまた、素晴らしい。 美しい自然を愛し、大切にし、また畏れる心は、日本人の心の原点とも言うべきものであろう。 その日本人の心のふるさとが、ここ美杉の山中に、数千年の時を越えて脈々と息づいているのを感じた。 （２００４年６月９日）   |
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