飯高町 宮の谷・水越谷(2)



高滝

蛇滝から20分ほど歩くと、宮の谷と水越谷の合流点(出合)である。高滝全景
ここに岳魂碑がある。
水越谷にある風折滝は後に回すことにし、右に曲がって高滝を目指す。
案内板の通り、20分ほどで到着する。
二段60mの堂々たる直瀑である。
渇水期というのに、落ち口からはかなりの水がほとばしっている。
これに匹敵する滝は、三重では大杉谷くらいしか無いだろう。
最低でも一泊二日の旅程を組まねばならない秘境・大杉谷クラスの滝が、このように整備さ高滝落ち口れた登山道を通って、日帰りで拝めるのは有り難い。
谷を渡って高滝の上に登ると、下からは見えない一段目を見ることができた。
高滝の一段目は、深くて丸い滝壷をともなった、落差5mほどの激しい流れの斜瀑であった。




高滝下部
高滝上段


猫滝

高滝から谷を渡り、猫滝へ向かう。猫滝
高滝までの道とは打って変わって、かなり険しい登山道である。
途中危険箇所にはロープが張られているが、それなりの登山装備をしてこなかった方は、ここから先へ行かれない方が良いだろう。
道に従って付けられたテープを頼りに、急斜面を登っていく。
20分ほどで高滝の真上にある猫滝に到着する。
登山道からは木が邪魔で良く見えないので、滑落に注意しながら自然林の中を降りていく。
落差10mほど、放物線を描いて落ちる勢いのある直瀑である。
猫滝滝壷満々と水をたたえた、深く丸い滝壷が美しい。



ドッサリ滝

猫滝から登山道に戻り、ドッサリ滝を目指す。ドッサリ滝全景
道はほとんど谷沿いである。
所々踏み跡が不明瞭だったり、登山道が谷を跨いでいたりして道が分かり難いところがあるが、そういうところには登山道と書かれた橙色のテープか梱包用のビニールテープが木々に目印として結び付けられているので、慌てずそれらを確認しながら進むことが、安全な登山のために必要であろう。
猫滝から1時間ほど歩くと、登山道が二つに分岐している。
左の谷沿いの方の道を見ると、遠くにドッサリ滝が見えた。
ドッサリ滝落ち口ドッサリ滝を拝む。
落差20mほどの、末広がりの斜瀑である。
ドッサリ滝の名の通り、渇水期というのに、大量の水が豪快な水しぶきを上げて落ちている。

ドッサリ滝下部



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