高滝をはじめ数々の名瀑のひそむ谷として有名ながら、途中までは登山道も整備されており、気軽に行けるハイキングコースとしての人気も高い。 交通アクセスについては、三重県飯高町のサイトに詳細な地図があるので、それを参照されると良いだろう。 国道166号線から蓮(はちす)ダム方面へ曲がり、蓮ダムを少し越えたところにある赤い橋を左折し、あとは案内板に従って走れば、宮の谷登山道入口の駐車場に着く。
良く整備された登山道を数分歩くと、犬飛び岩の案内板が見える。 両岸に岩壁のせまった、深く狭い谷(ゴルジュ)である。 昔大蛇に襲われた猟師が、猟犬を抱えてこの谷を飛び越え、難を逃れたという伝説からこの名がついたという。 下を見下ろしてみると、吸い込まれそうな深くて暗い谷間に、小さな滝が三つほど見えた。 犬飛び岩から上流のほうを見ると、広い釜を伴った滝が見える。 この滝の全貌を拝むには、谷に下り、胸ほどもある深みをわたらねばならない。 そのため、この滝には隠れ滝との名が付いているそうである。
登山道のあちこちに見られる美しい無名滝を楽しみながら10分ほど歩くと、「崩落場所あり沢へ迂回せよ」との看板があった。 道しるべに従って沢づたいの道に降りたが、この道もなかなか整備されている。 余程増水した時で無ければ、通過に問題は無いだろう。 途中、右岸の支流から落ちる小滝に目が留まった。 後で調べたところ、この滝には横滝との名前が付いているようである。
横滝までの途中、樹幹から本流に斜瀑が落ちているのが覗いた。 帰り道、ふと気になって調べてみることにする。 鷲岩の辺りから登山道を外れ、谷を下る。 国体の時に付けられたという、鉄はしごなどを利用しながら10分ほど歩くと、先ほど見えた落差5m程の斜瀑に着いたた。 この滝にも名前があり、撫子滝(なでしこたき)と言うそうである。
登山道脇に咲くハガクレツリフネ草などを楽しみつつ、犬飛び岩から25分ほど歩くと、蛇滝の看板である。 蛇が左右にうねりながら這っているような形をした、面白い斜瀑である。