西多古知谷大滝から鈴鹿スカイラインをUターンし、鎌ヶ岳登山道入り口に向かう。 大きな堰堤脇の看板には、「鎌ヶ嶽皇大神参道」と書かれている。 恐らくこの鎌ヶ岳も、他の鈴鹿の山々と同じく、信仰の山であろう。 堰堤近くの駐車スペースに車を停め、登山道に入る。 堰堤を左岸から巻き越え、鎌ヶ岳尾根コースを右に見送って、谷に降りる。 三ツ口谷の名の由来には諸説あるが、「三ノ谷」が変化したものであるという説が有力である。 この堰堤前は、右から百間滝のある東多古知谷・大滝のある西多古知谷・そしてこの三ツ口谷の三つの谷が合流している。 良く整備された登山道を歩いて東多古知谷と西多古知谷を飛び石伝いに渡り、三ツ口谷にたどり着く。 美しい水流や新緑を楽しみながら30分ほど進むと、さしたる難所も無く大滝である。 落差10m程の、下部で二つに分岐する、迫力のある滝である。 この滝は、かつて御瀧と呼ばれていたという。 鎌ヶ岳と並んでこの滝も、自然信仰の対象であったことうかがえる。 新緑の中を落ちる、清冽な水の流れが美しい。 |