「鎌ヶ嶽皇大神宮参道」の看板からスカイラインを東に走り、御在所山の家近くの駐車場に車を停める。 少し下ったところにある中道登山道入り口まで歩き、道路の谷側にある見つけ難い入り口から一ノ谷沿いの踏み跡に入る。 程なく民家の脇から舗装道路に出、一ノ谷茶屋の前を通って湯ノ山温泉方面に歩くと、道端に鎌ヶ岳長石谷コース入り口の標識があった。 整備された登山道を歩いて長石谷に向かう。 途中「鎌ヶ岳 長石谷」と書かれた道しるべが右に出ているが、これは長石尾根コースへの道である。 正しい長石谷コースは、谷沿いに続いている。 大きな堰堤を三つほど巻き越え、川原に降り立つ。 しばらく川原歩きをすると、左岸に石造りの階段が見える。 余りの整備振りに少々面食らったが、この後は赤ペンキの目印を頼りに踏み跡をたどったり、渡渉をしたりと、通常の登山道と同じ整備度になっている。 登山道入り口から一時間少々、右手に大滝の上部が見えた。 長石谷支流犬星谷に落ちる、犬星の大滝である。 少し戻って谷を渡り、大滝の下に着く。 落差20mの、迫力のある直瀑である。 滝の前には、凄まじい水しぶきがもうもうと上がっている。 滝の前の広場には、真新しい地蔵尊が祭ってあった。 後ろに卒塔婆が二本立てられていることからして、この谷で遭難した方々の慰霊の為に置かれたものであろう。 地蔵尊に手を合わせ、亡くなられた方達のご冥福と、無事に旅をしてこれたことへの感謝を祈った。 |