奈良県曽爾村の滝(5)


大滝

布引滝の滝壷から川下り林道に戻り、車止めゲートをまたいで先へ進む。大滝入り口
10分ほど歩くと、右岸へ渡るコンクリートの橋があった。(右写真)
そこからしばらく歩くと、右岸から水量の多い支流が合流している。
地図を取り出し、磁石で方位を確認してみると、この谷に大滝のある可能性が高そうである。大滝下段
コンクリート橋まで戻り、右岸へ渡る。
すぐにY字路に突き当たるが、ここは谷に近い左の道を進む。
程なく踏み跡は無くなり、谷沿いに藪をかき分けて歩くことになる。
この滝を見るには、長袖・軍手は必須であろう。
遡行を始めて15分ほどすると、谷の右岸が岩壁になっているのに気付く。
いかにも滝のありそうな雰囲気である。
ほどなく大滝の下段が見えた。大滝上段
落差10m、傾斜45°程の静かな斜瀑である。
奥には樹幹から大滝上部が覗いている。
左岸から下段を巻いて、大滝上段の滝壷に到着する。
落差30m程の美しい直瀑である。
深く丸い滝壷の内部は、複雑に侵食されているようである。
このような美しい滝が、誰の目にも触れずひっそりと山の中に落ちているのが、何故かひどく不思議でならなかった。
(2004年11月4日)
大滝上段滝壷


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