桃ノ木山の家から30分ほどで、「日本の滝百選」に選ばれた七ツ釜の滝に着く。
7つの滝と滝壷が連続する、例えようも無く美しい滝である。
ここ大杉谷の地層は、砂岩や頁岩と言った堆積岩が主で、チャートを帯状に含むと言う。
砂岩や頁岩は比較的硬い岩石だが、浸食力の激しい宮川は、これらの岩を容赦なく削り取っていく。
しかし、ガラス質で出来ているケタ外れに硬いチャート層だけは、侵食が進まず、このような連瀑が形成されるらしい。
展望台から見えるのは三段目から五段目までの三段だけで、下の二段は少し下流にあり、上の二段を見るには滝の上に登る必要がある。
七ツ釜の滝を見ながら登山道の石階段を登り、階段を登りきった辺りに、滝の落ち口に出られる踏み跡がある。
笹の茂みをかき分けながら踏み跡を進み、水に濡れた滑り易い岩に注意しながら、落ち口に立つ。
総落差120mという七ツ釜の滝の落ち口から望む風景は、素晴らしい高度感である。
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