地図によれば、不動滝の上流で川が二つに分岐しており、そのそれぞれの谷に陀羅滝(だらたき)・倶呂滝が落ちているはずである。 山道に戻り、上流へと向かう。 通る人もいないのか、少々藪が茂ってはいるが、ところどころに石組みやコンクリート塊のようなものも散見され、かつては良く整備された道だったことがうかがえる。 途中左岸から右岸へ渡る。 10分ほど歩くと、谷が右へ大きく曲がっており、そこに長さ15m程の滑滝が流れている。 滑滝を登り、激しい水音に左を見上げると、そこに陀羅滝と倶呂滝が並んで落ちていた。 左右の滝と今登ってきた滑滝の水音が合わさり、辺りは壮大な滝場となっている。 左の陀羅滝を拝む。 総落差15m程の、比較的静かな斜瀑である。 水量も充分であり、不動滝と比べても見劣りしない名瀑と言えよう。 (2004年11月18日) |