比河地区から県道15号線との分岐点に戻り、右折して八千代橋を渡る。 奥津の信号交差点で右折して国道368号線に入り、道路標識にしたがって川上山若宮八幡神社方面へ左折、県道695号奥津飯高線を進む。 そのまま10分ほど走ると、右手に「若宮八幡神社へ半里」と彫られた石の道しるべが見えた。 車を停めて見てみると、近くの橋の欄干には「翠清橋」と書かれている。 昭文社の「山と高原地図59 赤目・倶留尊高原」によれば、この先にも不動滝が一つあるはずである。 右折して翠清橋を渡る。 2キロ程走ると、道端に大きな鳥居が見えた。 目指す小黒田谷の不動滝である。 車を駐車場に停め、不動滝を拝む。 落差6mほどの、二段に分かれて落ちる美しい滝である。 流れる水は、言葉も出ないほどの清らかさである。 撮影を終えて駐車場に戻ると、初老の女性が静かに不動尊の祠に手を合わせていた。 忘れ去られつつある信仰の滝が多い中、この不動滝は今なお厚い信仰を受けつづけているようである。 (2004年6月9日) |