菰野町 三滝川水系(9)


大黒滝

大黒滝不動滝は右岸の巻き道を利用して高巻く。
10分ほどかけて再び沢に降り、さらに30分ほど登ると、右から小滝を伴った枝沢が入る。
谷中には「この先ロープウエイ鉄塔巡視路」と書かれた看板が立っていた。
左に曲がっている本流に入る。
入り口のやっかいな2m滝は右岸の鎖や木の根をつかんで、ようやく越えられた。
数分遡行を続けると、大黒滝である。
落差15m程の段瀑で、普段は水量が少ないのか、滝壷は無い。
大黒滝の名は、この近くに奇岩として知られる大黒岩があることによる。大黒滝
御在所岳には、この他にも地蔵岩やおばれ石など、数多くの奇岩の名所がある。
弥生時代頃までの日本人には、山中の奇岩・巨岩に神が宿ると考える、いわゆる磐座(いわくら)信仰があった。
今では好奇心の対象でしか無いこれらの奇岩は、かつては神の寄り代(よりしろ)として、神聖な場所であったと思われる。
(2004年9月26日)


一の谷 不動滝へ庵座の滝へ



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