曙滝から車に戻り、県道762号朝明渓谷線を国道306号線に向けて進む。
ほどなく水無のトイレ施設とバス亭が見えてくる。 バス亭横の林道はアスファルト舗装されているが、入り口には車止めがあり、歩くしかなさそうである。 数分林道を登ると、左側に幅2m程のダート路が見えた。 「ここから水無谷に降りられるのでは」と思い行ってみると、果たして水量の多い水無谷である。 これだけ水の多い谷なのに水無谷とは不思議であるが、名前の由来は不明である。 ヤブをかき分け、堰堤を右から二つほど越える。 二つ目の堰堤の上には、先ほどと同じようなダート路がもう一本伸びていた。 こちらの道を使えば、詰まらない堰堤越えに労力を費やすことも無く、快適に沢登りができたことだろう。 更に堰堤をもう一つ右から越える。 この堰堤には脚立が立てかけてあった。 四つ目の堰堤は左から巻き、川原に降りる。 いくつか小滝が出てくるが、問題無くこなせる。 バス亭から30分少々、水無滝が姿を現した。 落差20m程の美しい直瀑である。 朝明渓谷の滝というと庵座大滝ばかりがクローズアップされがちだが、この水無滝も、落差こそ庵座大滝に及ばないものの、水量・美しさでは決して引けをとらない名瀑である。 ただ道が無く、見るのに少々苦労させられるのが、難と言えば難といえよう。 (2004年9月17日) (2005年11月13日写真追加) |