松阪から国道23号線を北上し、河芸町中瀬信号交差点を左折して国道306号を走る。 菰野町田光地区に入り、左手に見える「八風渓谷・八風キャンプ場」の看板に従って交差点を左折する。 Y字路を2回左折して八風キャンプ場を通り抜け、堅木橋を渡ったところの八風射撃場手前で左に折れると、八風峠登山道入り口の駐車場に着いた。 車を停め、林道左を流れる八風東谷の水音を聞きつつダート路の林道を歩く。 30分ほどで林道終点の、堰堤前の広場に着いた。 事前に集めた情報では、林道終点の少し手前に滝谷の出合いがあるはずである。 少し戻り、林道終点から数えて二つ目と三つ目の堰堤の間に差し掛かると、谷へ降りられることに気付いた。 少し林の中へ入ってみると、右岸から水量の多い枝谷が合流するのが見え、樹幹からは大滝が覗いていた。 八風東谷に降り、対岸へ渡って滝谷を登る。 数十m程で大滝の滝壷に着いた。 落差20m程の迫力のある段瀑である。 この八風峠は、かつては伊勢と近江を結ぶ基幹街道として知られ、多くの旅人で賑わったという。 以前は峠道から遠望でき、道行く人の目を楽しませていたという大滝だが、林道の開通した今では知る人はほとんどいない。 滝好きの方なら、八風峠登山のついでに立ち寄るのには、お薦めの滝である。 (2004年10月18日) |