布引の滝から車に戻り、県道35号線を走って桐原地区に向かう。 十数キロ走って桐原地区に入り、林道桐原浅里線に車で乗り入れる。 林道といってもダート路では無く、一般の町道や県道のようにアスファルト舗装されており、普通車でも走行に支障は無い。 途中には子親の滝や紅葉の滝などの看板も見えたが、時間が無いので、有名な落打の滝だけを見ることにする。 林道入り口から4.7km、橋を渡ったところに「落打の滝300m」の看板があった。 車を降り、看板の後ろに道を探す。 ところが道は無く、代わりに太い木に結び付けられた虎縞のロープが目に入った。 ロープを手に、ほとんど垂直になった岩場を5m程降りる。 谷に降りても道は無く、直径2〜3mの巨岩帯を飛び越えながら上流へと進まねばならない。 わずか300mの距離と高をくくっていたが、思わぬ時間を食ってしまった。 落打の滝を拝む。 落差30m、幅10mの三角形をしたスダレ状の斜瀑である。 数日前に降った大雨のおかげで水量は多く、豪快な水しぶきが上がっているさまを楽しむことができた。 |