松阪市飯高 月出(2)


ワサビ谷不動滝

月出不動尊から車を奥へと進めると、程なく「中央構造線 車3.3km→ 徒歩900m↑」と書かれた看板が見える。中央構造線露頭
この先の車道が崩落しており、車の者も歩道を進めとの指示が出ているので、左折して狭い急勾配のコンクリート道を登って行く。
道は整備されており、通行に支障は無いが、車一台分の幅しかなく、対向車が来れば立ち往生してしまうだろう。
運転に自信の無い方は、分岐点の手前で車を降りたほうが無難である。
コンクリート道終点の広場に車を停め、中央構造線月出露頭を見る。
中央構造線とは西日本を南北に分ける、国内最大級の大断層である。ワサビ谷不動滝
これを肉眼で観察できるこの月出露頭は、地質学的に非常に貴重な場所である。
写真右側(南側)の黒い岩が黒色片岩、左側(北側)の白い岩がマイロナイトであり、まったく異なった二つの岩石が接しているのが観察できるのが、この月出露頭なのである。
中央構造線観察広場の左側から山に入り、ワサビ谷に降りる。
数分谷歩きをすると、あっけなく不動滝の最下段が見えた。
落差1m程の直瀑である。ワサビ谷不動滝
最下段を右から巻き越え、不動滝の上部を拝む。
最下段の上部で滝が左に屈曲しており、全景を見ることはできないのだが、三段総落差10m程はあろうか。
エメラルドグリーンの滝壷が美しい。
(2005年7月10日)




ワサビ谷不動滝


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