舟戸地区の中心部へ車を進め、舟戸公民館の脇を通り過ぎる。
かつてはこの近くにも不動滝があったそうだが、今は堰堤工事の為に破壊され、不動尊の祠が残るのみとなっている。 先ほどの釜滝にも不動滝との別名があるとかで、これから訪れる不動滝とあわせて、舟戸地区には都合三つもの不動滝があったことになる。 公民館から程なくして、道路右手に地蔵尊が見えた。 車を降りて地蔵尊を拝み、近くの谷に落ちる不動滝へ向かう。 落差2mほどの直瀑である。 ほとんど涸れ滝となってしまっているのは、周囲が植林されたことに加えて、折からの渇水も影響しているのだろう。 橋の建設で規模が小さくなった、釜滝橋下の不動滝。 堰堤建設で破壊された、公民館脇の不動滝。 そして唯一残ったこの不動滝までもが涸れ滝となっている現状に、暗澹とした気持ちを抱かずにはいられなかった。 (2005年6月20日) |