林道から新野々口橋まで戻る。 そのまま国道166号線を横切って町道に入り、10mほど先の路肩に車を停める。 入り口をコンクリートで固められた、櫛田川へと降りていく作業道を見つけ、機材を背負って歩いて行く。 10分ほど川沿いに伸びる作業道を歩き、コンクリートの小さなトンネルを潜ると、中部電力宮前発電所である。 発電所正面に回り、階段を少し下りると、クリヌキ滝が落ちていた。 落差3m程の、二段に分かれる段瀑である。 発電所を建設するため、ここを流れていた谷を、岩をくり貫いて移動させたところ、そこに段差があったため生じた滝だと言う。 言わゆる“川廻し”によって出来た人工滝である。 千葉県のように川廻しの滝の多い地方もあるが、三重県でこのような人工滝は、非常に珍しい。 (2005年5月5日) |