松阪から国道42号線を2時間ほど下り、熊野市に着く。 看板に従って県道737号「新鹿佐渡線」へ左折し、弁天滝のある新鹿(あたしか)町に向かう。 急カーブの連続する峠道を下ると、新鹿小学校の、今時珍しい木造校舎が見えた。 小学校を過ぎたあたりで右に曲がり、しばらく走ると弁天滝の看板である。 看板によれば、ここから弁天滝までは遊歩道を歩いて1.2kmだという。 看板脇の駐車場に車を止め、良く整備された山道を進む。 途中道や橋が崩れているところがあったが、さしたる支障も無く20分少々で弁天滝に着いた。 滝の近くには真新しい弁天堂があり、土地の人の厚い信仰をうかがわせる。 弁天滝を拝む。 落差50mほどの美しい斜瀑である。 三重の滝に弁才天が祭られているのは珍しいが、元来弁才天はインドの水と豊穣の女神・サラスバティーである。 その点、破壊の神シバに由来する不動明王よりも、滝にはふさわしいと言えるのかも知れない。 |