松阪からサニーロードを南下し、穂原口の信号交差点を右折して南勢町伊勢路の奥出地区に入る。![]() 奥出橋のたもとに車を停め、近くの道しるべのところから奥出の集落に入っていく。 程なく道は地道となり、休耕田の間を抜けて山の中へと続いていく。 二つ目の道しるべで温坊方面へ左折し、しばらく歩くと、道は奥出川の右股に沿うようになる。 周りの杉林を見ると、かつてこの辺りは棚田であったようで、石垣や用水路があちこちに見られた。 巻きテープに従って右股を渡り、谷を離れて嫁穴の滝のある左股へ向かう。 ![]() 途中、温坊への分岐点で良く踏まれた登山道とは別れ、巻きテープに頼って雑木林の中を抜けることになる。 歩き始めてから40分少々、嫁穴の滝に着いた。 長さ15m、総落差10m程の、多段になって落ちる斜瀑である。 滝上部には巨岩が幾つも覆い被さっており、全景を眺めることは出来なくなっている。 嫁穴の滝とは変わった名前であり、何か言い伝えが残されていそうな雰囲気である。 ただ、この滝の存在すら忘れかけられている現在、それを調べるのは、至難の業のように思われた。 (2004年5月28日) ![]() ![]() |