地図によれば、梯子(はしご)滝は、不動滝の上流から林道が谷をまたぐまでの間にあるようである。
不動滝を過ぎた辺りで林道から藪をこいで谷に降り、一旦下流に戻ってこの間に滝が無いことを確認する。 落ち口から不動滝の左岸を覗き込むと、不動尊の赤い幟が見えた。 再び上流へ向けて遡行を開始する。 林道のガードレールが見え出した頃、前から激しい水音が聞こえてきた。 なんのことは無い、梯子滝があったのは林道の橋の真下であった。 滝は巨大な岩塊であるから、建設資材を節約するため、しばしば橋や堰堤が滝の上に造られることがある。 この梯子滝も、そういった合理主義の犠牲となったのだろう。 落差4m程の幅広の段瀑である。 (2004年11月4日) |