勢和村の滝(3)


車川不動滝

光滝から車に戻り、西に向かう。車川不動滝
数十mで車川地区である。
観音寺と車川八幡神社の近くの交差点を左折、橋を渡る。
ここは濁川支流の上津又川と中津又川の合流点となっている。
左の中津又川の左岸に沿う道を進む。
程なく墓地である。
墓地から3〜400m程のところに、黒い切妻屋根の小屋があり、中津又川に落ちる枝谷がある。
この谷が不動谷で、上流には不動滝があり、5年前までは毎年一月の末に祭事がとり行われていたという。車川不動滝
谷入り口付近の路肩に車を停め、15m程林道を戻って踏み跡に入る。
長年にわたって踏み固められたためであろう、踏み跡はしっかりしており、迷う気遣いは無さそうである。
途中何ヶ所か分岐点があるが、一番水量の多い谷、しっかりした踏み跡の付いている谷が不動谷である。
15分ほど歩くと役の行者朽ちかけた鳥居があり、不動滝が落ちているのが見えた。
落差10m程の斜瀑である。
滝の右側には不動明王のものとおぼしき祠と、役の行者(えんのぎょうじゃ)の像が安置されている。
修験道の開祖とされ、数々の山頂に祀られている役の行者だが、滝のそばで見かけるのは珍しい。
三重の信仰の滝には、密教色の強いもの、神道色の強いものなどさまざまなものがあるが、この車川不動滝は、修験の色合いの濃い滝と言えそうである。
(2004年11月29日)


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