紀勢町には長年住んでいた私だが、錦に滝があることは瀑悠紀行のデータベースを見るまでまったく知らなかった。 三重県の名のある滝を全部制覇しようとしてる私が、実家の近くにある滝を見に行っていないのではまったく話にもならない。 松阪から42号線を南下し、1時間ほどで紀勢町に入る。 宮西屋の信号交差点で左折し、県道68号線に入る。 そのまま直進して国道260号線に入り、錦峠を越える。 峠を降りたところの「美人の町 紀勢町」と書かれた時計塔の交差点を右に回り、突き当りを右折、次を左折して林道に入る。 しばらく走ると、林道の左側に錦不動の鳥居が見えた。 参道脇の渓流の美しさに思わず足が止まる。(上の写真) さて、錦不動に着いてみると、これは落差20mはあろうかという渓流瀑であった。 同じ紀勢町の笠木不動滝に比べ、ここ錦不動滝は余り知名度が無いようだが、もっと知られても良い滝である。 近くの祠には「波切不動明王」と書かれた幟が何本も立っており、土地の人の厚い信仰心を物語っている。 恐らく最初はこの滝で修験者が不動尊を置いて修行をしていたところに、土地の漁師達が海上安全のご利益があるのを知り、少しずつ信仰が深まっていったのであろう。 |