熊ヶ滝は滝壷をへつったあと、右から直登する。
ここから先は沢靴で無いと難しいであろう。 熊ヶ滝の上にある落差1m程の小滝二つも直登し、川原に降りる。 谷は滑床と早瀬の連続であり、特に難所のようなところは無い。 渓谷美を楽しみながら40分程遡行を続けると、前方に布引滝が見えた。 二段落差30mの、かなり大きな斜瀑である。 5m程の下段を登って、上段の滝壷に到着する。 澄んだ滝壷の底には、直径1m程の深い穴が開いており、魔物でも潜んでいそうな不気味さであった。 布引滝を左岸から巻いて落ち口に立つと、明るい滑床が続いている。 少々足元が濡れるのを気にしなければ、登山道を歩くより快適なくらいである。 落差1.5m程の釜の広い斜瀑を左岸から巻き越えると、ひょっこり東海自然歩道のコンクリート橋のところに出てしまった。 そこから車を置いたクマタワまでは、20分ほどであった。 (2004年11月7日) |