林道をしばらく進み、猪渡谷橋を渡ると、紅葉の滝の看板が見えた。 案内板では林道入り口から4.0kmとなっている。 車を林道左側の広場に停め、谷の左側に続く踏み跡を歩く。 10分ほどで飛び石伝いに対岸に移り、そこから5分ほど谷の右を歩く。 右から入る支流の谷を渡り、本流の右側沿いに付けられた山道をさらに5分ほど登ると、道がふいに無くなった。 左の枝谷からは小さな滝が落ちているが、これは到底名のある滝とは思えない小ささである。 右の本流は2m程のナメ滝となっているが、これも“紅葉の滝”とは思えなかった。 ナメ滝の左側を直登し、上流へ進む。 すると10分ほどで、かなり大きな滝が姿を現した。 落差20mの斜瀑・紅葉の滝である。 良い枝ぶりの雑木が左右から張り出し、紅葉シーズンともなれば、その名の通りさぞ美しい眺めになることであろうと思われた。 帰りにナメ滝の横を通ると、谷の右岸に直径1cm程の錆びたワイヤーロープが張ってあるのに気付いた。 後で地元の方に話を聞いたところ、この20m滝が紅葉の滝で、間違いないとのことだった。 |