熊野市の滝(15)


五郷十二滝

不動滝のある西谷林道から国道169号線に戻り、左折して国道42号線方面へ向かう。五郷十二滝
目指す五郷十二滝のある北又谷は、西谷と同じく七色ダムのダム湖に水を落とす、次の谷である。
二つ目の貸しボート屋の角を左に曲がり、澱んだダム湖の水に竿を垂れている釣り人達を尻目に、谷の左側(右岸)に付けられている林道へと入る。
五郷十二滝とは、この谷にある大小10余りの滝の総称である。
なお、地元の人の話では、一つ一つの滝に名前は付いていないようである。
林道が谷からかなり高いところに付けられている為、下流部分の半分ほどの滝は見ることが困難だが、林道奥から続く山道からは比較的簡単に滝が望めると聞く。五郷十二滝
林道終点にある駐車スペースに車を停め、杣道(そまみち。林業者の作業道。)に足を踏み入れる。
程なく5m程の斜瀑が木々の間から見える。
続く10mの直瀑は滝壷も大きく、見事である。
いくつか小滝を見た後、再び10m程の直瀑である。(上の写真)
この滝の手前から杣道は大きく右に曲がり、枝谷を越したところでまた本流に戻っている。
この辺りから、道がかなり不明瞭になって来た。五郷十二滝
谷を遡行したり、ほとんど廃道に近くなった杣道を進んだりしながら、源流部を歩く。
しばらくすると、30m程の大滝が現れた。
水量は少なくなっているが、落差の高い、なかなか見ごたえのある滝である。(上の写真)
この滝の上へ登った人の話では、下からは見えないものの、実際の落差は40m程はあると言う。
この後、林道の下にある50m大滝なども見てみたかったのだが、時間が許さず、それはかなわなかった。
機会があれば是非もう一度訪れて見たい谷である。


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