二筋の滝からホタガ谷登山道(現地案内板では裏道登山道となっている)に戻り、分れ滝を目指す。
右に木っ端(こっぱ)谷の水音を聞きながら山道を登り、しばらくして小尾根を越えると、今度は左からホタガ谷の音が聞こえてくる。 登山道は少しずつホタガ谷に接近し、左岸から右岸へ、また左岸へと、数度渡渉を繰り返す。 一時間ほど登ると、樹幹から大きな滝が覗いた。 ちょうど「登山道整理番号 26」のプラカードのところである。 立ち木を掴みながら斜面を下り、滝に近付く。 ザイルを出すほど急な坂では無いが、粘土質の地面は滑りやすく、雨後は特に注意が必要である。 十数分ほどかけて斜面を下り終え、分れ滝を拝む。 落差30m程の、数段に分かれる段瀑である。 下部はなだらかな斜瀑であるが、上に行くに従って徐々に立ち出し、最上部は直瀑となっている。 三重では紅葉が楽しめるのは大体11月に入ってからだが、標高が高いせいか、落ち口の上の木の葉は、少し色付き始めていた。 (2004年10月25日) |