松阪から国道166号線を西進し、飯南町に入る。 粥見北信号交差点で右折し、国道368号線を進む。 丹柿(にがき)峠を越え、美杉村との境に差し掛かると、そこに「不動橋」があるのに気付いた。 「不動」と言えば「不動明王」、「不動明王」と言えば「不動滝」である。 車を停め、引き返してみたところ、辺りからは激しい水音が聞こえる。 不動橋のたもとには二つの祠があって、上流側には山の神、下流側には不動明王が祭られていた。 山の神の裏手から続く踏み跡に入る。 曲がり角には石畳が残っており、この道が単なる踏み跡ではなく、修験者道であることを伺わせる。 踏み跡を降りてみると、そこは滝の落ち口であった。 落差50cm程の上段を滑り落ちた水流は、岩壁で激しい水しぶきを上げながら跳ね返り、総落差4m程の滝を造っている。 河原に降り、滝の全景を拝む。 立川本流にかかる滝であり、水量が多く、かなりの迫力である。(2004年6月13日) |