名張市 赤目四十八滝(1)


赤目四十八滝

松阪から国道165号線に入り、一時間半程で名張市に入る。
後は国道沿いに大きく出ている看板に従って車を走らせれば、程なく赤目四十八滝の入口に着く。
滝を見るには駐車料金800円と、日本サンショウウオセンターの入館料を含む入山料300円が必要である。
遊歩道は緩やかな登り坂で、最終の岩窪滝までは約3.3km、片道1時間30分ほどである。
写真を撮りながらだと、最後の岩窪滝まで3時間30分(往復5時間)はみておいたほうが良いのでは無いだろうか。



行者滝

遊歩道を歩き始めると、程なく第一の滝・行者滝が見えてくる。
その名の通り役小角(えんのおづ行者滝の。役の行者とも言う)の伝説のある滝である。
大きな岩をはさんで二条に分岐している滝だが、狭い遊歩道から両方をカメラに収めることは無理であった。
仕方なく左側の流れだけを撮影して先へ進むことにする。



銚子滝

行者滝から1分ほど歩くと、銚子滝の看板が見えた。
それに従って遊歩道を右に曲がって見るが、探せども探せども見当たらない。
休憩所の掃除をしていた係員の方に聞いて見ると、この銚子滝は雨が降った後にしか水の流れない滝で、普段は水が流れていないとのこと。
「それなら、梅雨時にでももう一回来たほうが良いですね。」と尋ねると、「いやいや、それより真冬の寒い時のほうが良いでしょう。氷瀑が見事ですよ。」とのことだった。



霊蛇滝

銚子滝から2分ほどで霊蛇滝(れいじゃたき)に着いた。
パンフレットには落差6m、幅3霊蛇滝mとある。
遊歩道からは滝の全景を見ることはできないが、川の真中辺りまで飛石伝いに渡れそうである。
そこからは霊蛇滝の美しい滝身を拝むことができた。



不動滝

階段を登って霊蛇滝の上に行くと、不動滝である。
赤目四十八滝の中でも特に優れた、赤目五瀑不動滝の一つに数えられる。
滝の前にかけられた橋にはずらりと三脚が並び、この滝の人気の高さをうかがわせる。
落差15m、堂々たる大瀑である。



乙女滝

不動滝から4分ほど歩くと、乙女滝の看板が見える。
川の流れに目を凝らすと、流れの乙女滝優しい渓流瀑の中に、深さ1m程の滝壷が見える。
落差5m以上という、環境庁の制定した滝の基準には当てはまらないが、ふと足を留めたくなるような、美しい流れである。



大日滝

乙女滝から3分ほどで、大日滝の看板が見える。
密教の最高仏・大日如来の名を冠した滝である。銚子滝同様、氷瀑の美しさは絶品とのことだったが、残念ながら時期が悪く、水はほとんど流れていなかった。



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