標高336m.頂上にはTV塔が建っており、阿児町・大王町からも見える。南北に細長い山で、山頂は木に囲まれて展望は良くないが、山頂下駐車場(燈明岩)からの眺めはすばらしい。的矢湾がきれいに見えます。かつてはこの燈明岩で護摩を焚いて海上の安全を祈ったそうです。正福寺は地元の海の神様で、漁船や船乗りたちの奉納絵馬が所狭しと飾ってあります。漁船だけかと思ったら、ヨットもありました。昔は海女さんたちもよくお参りしたそうです。今はもう参詣してる海女さんは少ないでしょうねえ。登るルートは旧道(登山道)、新道(舗装された林道)、五知道の三種類あります。お勧めは旧道です。ですがこの旧道、表示道案内等があまりありません。それでも山道は迷わないのですが、基点終点の松尾、沓掛両集落内の道がわかりにくく、私も道に迷いました。車優先で登山者はやはり相手にされないのか・・・。

新道
距離 約10.9km。  時間 約3時間
基点は近鉄松尾駅。相差方面に行く県道を歩く。すぐに「右青峰山」とある石標があるので、それに沿って集落の中を歩く。左に菖蒲池があるが、現在工事中で公園整備をしてる。昔の池が無茶苦茶になって、余計なあずまややベンチが造られてた。いらんもん造りやがって。鳥羽市は何考えとるんやろ。旧道との分岐点を過ぎ、又県道と合流。数百メートルで右折して林道に入る。林道は緩やかで傾斜のきつい所はありません。車が時々通るので注意。いつの間にか高度を稼いで、正福寺に到達。山門を出たら新道から外れて、すぐの右の急な山道に入ってください。10分ほどで山頂のTV塔に着きます。山頂とは名ばかりで全然展望は良くありません。新道に戻って燈明岩前の展望のいい駐車場で、お昼をしたほうがいいでしょう。
燈明岩からの下りは景色が大変よく、私は行きも帰りもこのルートを使うことがあります。距離は長いのですが、野原や雑木林の道を行くこのルートは、ゆったりして気持ちがいい。県道と合流して田舎の集落を通り、近鉄上之郷の駅に着く。近くの伊雑宮(伊勢神宮の別院)によっても良い。

参考コースタイム  近鉄松尾駅(2分100m)登山口石標(10分800m)新道入口(60分3.6km)正福寺(10分500m)山頂・TV塔(5分500m)燈明岩(40分3.8km)山田登山口(40分2.4km)近鉄上之郷駅

旧道(参道)
距離 約7.1km。 時間 約3時間
基点は近鉄松尾駅。相差方面へ県道を進むと、すぐに「右青峰山」という石標がある。集落の中を抜け、菖蒲池を過ぎると右に曲がる細い道がある。この分岐点が非常に判りにくい。看板も表示もありません。菖蒲池のしょうもない公園なんか造るんだったら、登山の看板ぐらい造れよなあ鳥羽市。県道と合流してしまったら,行き過ぎです。分岐を右折して橋を渡る。橋を渡って数十メートルで左に登山口の入口石標がある。ここからが本格的な山道です。石標でこれより正福寺まで23町だ。
最初は傾斜がきついが、尾根に出たらなだらかになる。後は石標に沿って登っていく。途中仏像があるけど、よく見落とします。この登りのルートは的矢湾が見えません。反対側の朝熊山や山伏峠がよく見えます。22町付近に弘法大師が護摩修行をした護摩岩があります。ここから少し行くと道が左右に分かれますが、どちらを行ってもすぐ正福寺です。
山門を出るとすぐに新道は左に曲がります。まっすぐな急坂のほうが旧道です。旧道は少し行くと、右は山頂と五知道に続きます。山頂にはNHKのTV塔があり展望は悪い。旧道に戻り沓掛方面に下りる。下山は12町。舗装の新道としばらく一緒だが、すぐに山道に入る。又新道に出るけど、沓掛道という大きな看板より右の山道に入り、そこからは沓掛の集落まで一本道です。木々の間から的矢湾が見えます。遠くに銀色の丸いものが見えた。ガスタンクが見えたと思ったら、スペイン村の気球でした。
登山道を降りて農道に出て右折。そのまま数十メートルで又分岐点になる。ここは右に行ってください。私は左の登り道を行って迷いました。しばらく行くと集落に出ます。さあこれからがまた大変です。何しろ看板表示が全然無い。突き当たりのミラーのあるT字路を左に行ってください。道は集落の中をくねくね曲がります。又突き当たりのT字路を右に。そのまま行けば近鉄沓掛駅の近くに行きます。まあ道に迷っても近鉄の電車の駅は大体見当がつくので、大丈夫でしょう。問題は沓掛から登る場合、登山口がわからんでしょうね。皆さん頑張ってください。.

参考コースタイム  近鉄松尾駅(2分100m)登山口・石標(5分300m)分岐点・橋(50分2.3km)護摩岩(10分500m)正福寺(10分500m)山頂・TV塔(5分500m)燈明岩(1時間2.4km)沓掛登山口(15分900m)近鉄沓掛駅


五知道
距離 片道2.5km。 時間 片道1時間。
基点は近鉄五知駅。登山道の標識はありません。五知駅の東側にコンクリで固めた斜面があり、南側からその斜面に階段がついてます。これが登山道入口です。山道は全て薮に覆われ景色は何も見えません。斜面は緩やかで登りやすいです。山頂下のTV塔の下に出ます。私はこの五知道をもっぱら下山道として使ってます。


TVで紹介された旧道(参道)
2002年6月15日午後零時から名古屋TVで放映してる、「Let’s ドンキホーテ」という番組で、「志摩半島最高峰 舟神様の山 青峰山」として紹介されました。私の知らなかったお寺の詳しい歴史の説明をやってくれました。こんな田舎の山に取材に訪れるなんて感心感心。

写真は近鉄沓掛駅から見た青峰山