松阪から国道166号線を西に進み、飯南町粥見北信号交差点で右折して国道368号線を走る。
丹柿(にがき)峠を越えて美杉村に入り、20kmほど走ると、名張市との境付近に「日神(ひかわ)石仏群 西浦方面」と書かれた看板を見つけた。 左折して道なりに走る。 途中「日神不動院入口」の看板を通り過ぎ、村道を終点まで走ると、日神石仏群である。 この日神石仏群は、鎌倉時代後期から室町時代初期にかけてつくられた阿弥陀如来などの仏像群で、県指定の文化財ともなっているという。 日神石仏群の前に車を停め、日神渓谷への登山道に入る。 ここ日神渓谷は「日神四十八滝」とも呼ばれ、大小四十八の滝があると伝えられるが、時の流れとともに忘れ去られ、今では名前の分かっている滝は、残念ながら数えるほどしかないと言う。 数分で最初の滝・一の滝が道の下に見えた。 少し戻って丸木橋のところから谷に降り、滝を拝む。 落差3m、幅2mの段瀑である。 上流部で行われている林道工事のせいで、滝壷が少々濁っているのは残念であったが、中々美しい滝である。 林道工事が終わり、数年も経てば、水も本来の美しさを取り戻すであろう。 その時に再び、この滝を訪れてみようと思った。 (2004年6月13日) |