松阪市の滝(1)


阪内不動滝

落差30m、松阪一の大瀑だそうだ。
国道166号線を飯南町方面に向かい、辻原の信号交差点を右に曲がる。
後は道なりに走れば、「阪内不動」の案内板が見つかる。
案内板の交差点を右に曲がり、林道を登って行く。
案内板では境内まで車で入れるとあったが、途中で歩くことにした。
「市内にこんな静かなところがあったのか」と驚くほどの静寂だ。
内に入ると、赤や白の前掛けをいくつも掛けた「延命地蔵」がある。
横にある看板によれば、土地の人は男の子が生まれると白い前掛けを、女の子が生まれると赤い前掛けをこの“子安のお地蔵さん”に掛けて、子供の無事成長するのをお願いすると言う。

奥に入り滝を拝む。
なかなか立派な滝である。
こういう滝が、車で簡単に行けるところにあるのは有り難い。
境内のそこここには松阪市教育委員会の立てた看板があって、滝の説明や阪内不動院の歴史など、なかなか力の入った解説が読める。
それによれば、この不動院の御本尊である不動明王像は、今から400年以上前の南北朝時代、時の吉野朝廷(南朝)の後醍醐天皇から阪内氏が賜った物だと言う。

階段を登って本堂を覗くと、誰が供えたのか須弥段には綺麗な花が生けてあり、ろうそくも灯っていた。
そしてその最上段には、数々の火災を逃れてきたという不動明王のお姿が拝めた。


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