松阪から国道42号線を南下、3時間半程で和歌山県那智勝浦町である。
案内板に導かれるまま那智駅信号交差点を右折し、県道46号那智山勝浦線に入る。 10分少々県道を進んで、飛瀧神社前の無料駐車場に車を停める。 なお、この無料駐車場には10台ほどしか停められず、車の多い時は有料駐車場(500円)を利用しなければならない。 鳥居をくぐって那智の滝へ向かう。 この那智の滝は、飛瀧神社の御神体となっている。 自然を神とする自然信仰は、神道の最も原初的な形だが、ここ熊野の地には、その自然信仰が今日に至るまで残っている訳である。 鎌倉時代に造られたという石畳を降りて、5分ほどで観瀑台に着く。 落差133m、直瀑としては日本最大の滝である。 昨日まで降り続いた豪雨のため水量も多く、言葉を失うほどの迫力を感じる。 日本には、古来より八百万(やおよろず)の神がおはすと言われる。 これは日本に八百万柱の神々がいるという意味ではなく、山・滝・岩・大木など森羅万象全てのものに神が宿るという意味である。 このような大滝であれば、そこに宿る神の力もまた、凄まじいものに相違無いことだろう。 (2004年6月22日) |