観音滝から国道311号線に戻り、右折して明神滝へ向かう。 この明神滝は、御浜町では唯一国土地理院の二万五千分の一地図に記載されている滝である。 地図を見ながら新田トンネル・釜谷トンネルを越え、明神滝を探す。 釜谷トンネルを抜けてすぐのところには明神滝橋があり、またその橋の欄干には滝谷川とあることから、目指す明神滝がこの川の上流にあることは間違いないのだが、どうにも滝への道が見付からない。 仕方なく引き返して、地元の人に道を聞くことにする。 地元の人の話では、五万分の一地図や道路地図などにも記載されていることから、この明神滝への問い合わせは多いそうである。 土地の人の案内で明神滝へ向かう。 釜谷トンネルを越えて明神滝橋を渡り、二つ目の路肩に車を停める。 路肩の右を良く探すと、草に埋もれた細いコンクリート道が下へと続いていた。 コンクリート道を降り、壊れかけた豚舎のところで小川を渡る。 今では荒れ放題の休耕田の中を通り、雑木林の中へ足を踏み入れると、細い踏み跡である。 踏み跡をたどって、数分程で明神滝に着いた。 落差5m程の直瀑である。 決して悪くない滝ではあるが、滝身にいくつものパイプが取り付けられているのが気になった。 恐らく滝修行のためのものであろうが、自然を楽しみにはるばるやってきた者にとって、この人工物は邪魔以外の何物でも無い。 |