松阪から国道42号線を南下し、御浜町に向かう。 熊野市の立石南信号交差点を右折し、国道311号線を数km走ると、道沿いに不動の滝の大きな看板が見えた。 案内板の通りに車を走らせ、舗装された林道・不動線の終点で車を停める。 良く踏まれた山道を15分ほど歩くと、鳥居があった。 鳥居の前の道しるべには、左 妙見山、右 不動の滝と彫られている。 鳥居をくぐって、不動の滝への道を進む。 5分程で滝に到着した。 水量はやや少なめではあるが、落差30m程のかなり大きな滝である。 滝の周りは岩壁に取り囲まれており、まるで洞窟の中のような雰囲気がただよっている。 滝の左にあった不動明王の祠に手を合わせ、滝の裏側に続く石段を登る。 滝の水流を通して、朝日が岩壁の隙間から差し込んでいるのが見える。 日本にはまたと無い滝であり、これに似た滝は中国まで行かないと無いだろうとの意味から、この滝には“唐滝”との異名が付いているというが、まさに天下の奇瀑である。 |