松風の滝から県道740号小船紀宝線を数km走ると、飛雪の滝キャンプ場である。 かつては鬱蒼とした竹林に囲まれ、「竹の谷の滝」とも呼ばれていたそうだが、今では滝の前は切り開かれ、オートキャンプ場や公園など、様々な施設が出来てしまっている。 車を駐車場に停め、観瀑台へと向かう。 落差30m・幅12mのかなり大きな滝である。 起伏のある岩肌をかすめる水流は、激しい水しぶきとなって飛び散り、飛雪の滝の名のごとく、さながら雪が舞っているようである。 滝の前が開発され、風情が無くなったとの嘆きの声も聞かれるが、滝に光が良く当たるようになったおかげで、美しい虹を見ることができた。 これは“怪我の功名”と言うべきであろう。 なお、私が滝に着いたのは朝の9時で、遊歩道を歩いて二の滝を見終わった10時にも、まだ虹がかかっていた。 しかし、立間戸谷の入口を確認してから、11時頃三度滝の前を通りかかったときには、もう虹はかかってはいなかった。 |