松阪から国道23号線を通って伊勢方面へ向かい、伊勢神宮内宮前の宇治浦田町信号交差点を左折、伊勢道路(県道32号伊勢磯辺線)をくだる。 志摩路トンネルを抜けて磯部町に入り、しばらく走ると、右手に「天の岩戸」と書かれた大きな看板を見つけた。 右折して大きな鳥居をくぐり、数分走る。 終点の駐車場に車を停め、300m程舗装道路を歩くと、目指す禊滝(みそぎたき)が見えた。 落差3m程の、水量の豊富な直瀑である。 滝のかたわらに不動明王の石像が安置されていることからして、修行のために造られた人口滝のようだが、その姿の美しさはなかなかのものである。 滝の横の坂道を登り、天の岩戸を拝む。 伊勢神宮の祭神アマテラスが、弟スサノオの悪行に困り果て、姿をお隠しになったとの伝説のある洞穴である。 鳥居の背後にある直径数十cmほどの天の岩戸からは、清らかな水がこんこんと流れ出している。 この水は、「恵理原の水穴」の名で日本の名水百選にも登録されていると言う。 洞穴の入り口には、節を抜いた青竹が差し込まれており、誰でも水を汲めるようになっていた。 |